北西ケニアの牧畜民トゥルカナに現れた新しい病気「糞肛門(くそこうもん:エオシン・ア・ガチン)」を民族誌的記述で論じる。糞肛門は便秘を主に様々な症状や病気をひきおこすとされ治療法はマッサージだけ。1980年代の干ばつ以降人々をみまった社会変動への対処が編み出した治療場面の分析から,糞肛門出現までの経緯を検証。