魚類資源の持続性や変動機構を考えるうえで、初期生活史(仔稚魚期)の研究は重要である。近年、研究対象となる魚種や生息水域が増え、調査分析技術も進展した。それら最新の研究成果を取り上げ、魚類の資源管理および沿岸環境保全に携わる研究者への情報提供ほか、初学者や一般読者向けに初期生活史研究の魅力を紹介する。