有明海は、世界でも有数の生産性の高い内湾で、かつては豊穣の海と呼ばれた。しかし、その生態系を支える干潟、潮流、土砂、水等の環境因子が変化し、各種魚貝類の生産高は減少が続いている。有明海の水産有用種やその餌となるプランクトン、さらに物理環境に関して最新の知見を平易に解説し、再生への展望をまとめた。