鹿児島湾の海底には、口や目もなく、エサも食べないサツマハオリムシというチューブワームが住んでいる。本来なら深海底にいるはずのこの生物がなぜ浅い湾の海底で住めるのか。実際の深海調査や生物の常識をくつがえしたエネルギーの獲得方法を解説しながらその謎に迫る。未知の生物の飼育に挑戦する水族館の姿も必読必見。(中学生以上向け)