|目 次|
1講 メートル(長さ)
1.ヒトの体を長さの標準に
2.地球を長さの標準に
3.国際メートル原器を長さの標準に
4.光の波長を長さの標準に
5.光の速さを長さの標準に
6.光速値は定義値に

2講 キログラム(質量)
1.質量概念の大切さ
2.質量の単位「グラム」の語源
3.古代における質量単位と天秤による計量
4.ケプラーの多重標準器
5.ラボアジェによる「キログラム」の決定
6.「キログラム原器」の誕生
7.原器用天秤
8.原子による新しい質量標準

3講 秒(時間)
1.時間概念とその標準
2.自然の繰り返し現象
3.時間測定の始まり
4.「秒」の起源と制定−天文時から原子時へ−
5.時計の歴史と精度
6.電波時計の時代に

4講 セルシウス度 ケルビン(温度)
1.暑さ寒さと温度概念
2.温度計の発明
3.温度定点決定の歩み
4.3種の温度目盛
5.熱と温度の違い
6.絶対温度目盛(理想気体温度目盛)
7.熱力学的温度目盛の誕生
8.水の3重点と熱力学的温度
9.下限のある温度

5講 モ ル(物質量)
1.「モル」のわかりにくさ
2.物質量の単位「モル」の制定
3.単位「モル」の起源
4.辞典類の混乱した記述
5.モルとアボガドロ数
6.「物質の量」から「物質量」へ
7.正しい「物質量」概念とその単位「モル」
8.「モル」の意味と有用性

6講 ラジアン ステラジアン(角度)
1.角度概念のはじまり
2.度数法
3.弧度法−平面角と立体角−
4.弧度法の起源
5.単位ラジアンの起源
6.ラジアン,ステラジアンの制定

7講 ヘルツ(周波数)
1.周期現象の回数
2.「ヘルツ」の成り立ち
3.「サイクル」の廃止
4.ヒトの心拍数と「ヘルツ」

8講 ニュートン(力)
1.力とは
2.「プリンキピア」の中での力の定義
3.「ニュートン」の単位の起源
4.「ダイン」の単位と日常の単位
5.重力単位と絶対単位
6.「ニュートン」の単位の時代に

9講 パスカル(圧力)
1.圧力の考え方とその起源
2.圧力の単位のいろいろ
3.大気圧の発見とその測定
4.単位「パスカル」の誕生
5.気象情報の「ヘクトパスカル」
6.大気の底に生きる

10講 ジュール(その1)(仕事)
1.日常生活における仕事
2.仕事と道具
3.仕事の概念の誕生
4.仕事の単位「エルグ」と「ジュール」の起源
5.ほどよい大きさの「ジュール」

11講 ジュール(その2)(エネルギー)
1.仕事をする能力
2.エネルギーの概念と活力論争
3.4つの諸概念の関連
4.エネルギーの単位「ジュールJ」
5.単位「ジュール」の意義

12講 カロリー ジュール(その3)(熱量)
1.熱量とその単位
2.熱と温度
3.初期の研究者たちの熱量の基準
4.熱量の単位「カロリー」の誕生とその種類
5.栄養学における熱量の単位「カロリー」
6.「カロリー」の使用禁止
7.熱量と仕事の等価性−ジュールの実験−
8.「ジュール」に統一

13講 ワット(仕事率)
1.仕事率概念の誕生
2.ワットによる「馬力」の測定実験
3.馬力の種々の値
4.「ワット」の誕生
5.仕事率概念の大切さ

14講 カンデラ(光度)ルクス(照度)
1.光の明るさ
2.光度と照度
3.星の明るさの等級
4.光の強さの研究の先駆者
5.ランベルトの光度測定法
6.光の明るさの単位の制定
7.「カンデラ」の誕生
8.人工原器から自然単位へ
9.ヒトの五感を表す単位

15講 アンペア(電流)
1.電気現象を表す物理量
2.ガルヴァーニによる動物電気の発見
3.ボルタによる電池の発明
4.電流の作用
5.作用にもとづく電流の測定
6.測定機器の開発と電流の絶対測定
7.電流の単位「アンペア」の誕生
8.CGS電磁単位系とCGS静電単位系
9.電流の単位の今

16講 オーム(電気抵抗)
1.オームの法則
2.オームの実験
3.電気抵抗の概念と初期の基準
4.単位「オーム」の誕生
5.初期の電気抵抗の絶対測定
6.「オーム」と絶対単位との関係
7.抵抗標準の変遷
8.量子ホール効果による抵抗標準

17講 ボルト(電圧)
1.電圧とその単位
2.ボルタの実験
3.初期の電圧の単位
4.動電気における電圧概念−オームの電圧概念−
5.電磁誘導における電圧概念
6.静電気における電圧概念
7.ポテンシャル概念の理論的完成
8.種々の概念の統一
9.単位「ボルト」の誕生
10.初期の電圧の絶対測定
11.電圧標準の進歩

18講 クーロン(電気量)
1.電気量の単位
2.単位「クーロン」の誕生といくつかの他の単位
3.フランクリンの業績
4.クーロンの実験
5.初期の電気量の測定
6.標準器が製作できない電気量

19講 ファラド(静電容量)
1.「ファラド」とは
2.静電容量の概念とその単位「ファラド」の誕生
3.ライデン瓶の発明
4.ファラデーの実験
5.キャベンディシュの実験
6.基本量としての静電容量
7.静電容量標準器−クロスキャパシター−
8.静電容量の理論と実際

20講 ヘンリー(インダクタンス)
1.「ヘンリー」とは
2.インダクタンスの概念
3.ヘンリーの業績とその実験
4.単位「ヘンリー」の誕生
5.インダクタンス標準器
6.ヘンリーと起電力

21講 ウェーバー マクスウェル(磁気量・磁束)テスラ ガウス(磁束密度)
1.「テスラ」と「ガウス」 2.磁気量,磁束と磁束密度の違い
3.ギルバートによる磁気学の誕生
4.磁気力の逆二乗法則を実証したクーロンの実験
5.フンボルトによる地球磁場の相対測定
6.ガウスによる地球磁場の絶対測定
7.磁気の実用単位制定への道のり
8.SI単位「ウェーバー」と「テスラ」の誕生
9.1テスラの磁場と磁場標準
10.単位の切り替え

22講 ベクレル(放射能)グレイ(吸収線量)シーベルト(線量当量)
1.わかりにくい単位
2.放射能・放射線に関する単位
3.ベクレルによる放射能の発見
4.キュリー夫妻による放射能の測定実験
5.単位「キュリー」から「ベクレル」へ
6.「レントゲン」の廃止と「グレイ」と「シーベルト」の新採択
7.ラジウム原器の製作
8.1つの単位に

23講 ベ ル(減衰率・増幅率)
1.「ベル」と「デシベル」
2.ベルによる電話機の発明
3.単位「ベル」の誕生
4.単位「ベル」の定義
5.「デシベル」の絶対表示
6.電気工学の分野で
7.音響学の分野で
8.聴力検査とデシベル表示
9.「デシベル」の有用さ

24講 ビット バイト(情報量)
1.情報量の考え方
2.情報理論と情報量の単位「ビット」と「バイト」の誕生
3.情報量の表し方
4.情報量の標準と単位
5.情報のデジタル化
6.1キロバイトは1 000バイトか
7.記憶容量の単位として
8.エントロピーと情報量
9.「シャノン」と情報量
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