ヴェーバーと近代文化人の悲劇
A5判 ／262頁／定価：本体3,200円＋税
嘉目克彦　著
7699-0935-7 C3036
前著『批判理論』を承けた著者の永続的ヴェーバー研究の里程標をなす。本書は大別してヴェーバーの形而上学的・哲学的想定とに分かれるが，主題は一環して文化とりわけ近代文化と人間の問題でありヴェーバーのこの点に関する認識論が緻密に徹底的に批判的に論証されている。

社会科学と行動
エミール・デュルケーム　著
佐々木交賢・中嶋明勲　訳
A5判/294頁/並製/定価：本体3,900円＋税
7699-0624-2 C3036
デュルケームには『分業論』から『原始形態』まで，あるいは没後出版を含め数多くの著書があるが，本書は彼の初出のまま埋もれていた24本の論文をＪ.フィユーが編集した刊本の全訳で，社会科学と社会学，社会学と社会主義，個人主義と知識人，宗教の未来等が論及されている。

社会学の基礎概念
Soziologische Grundbegriffe
マックス・ウェーバー　著
阿閉吉男・内藤莞爾　訳
四六判/124頁/上製/定価：本体1,500円＋税
7699-0597-1 C3036
広く社会科学全般にわたり圧倒的な業績を残しかつ後世に影響を与えた巨匠マックス・ウェーバーがその晩年に社会学における諸々のカテゴリーを改めて再検討し定義を施した貴重な論考である。長く親しまれた角川文庫の絶版にかんがみ，今般改訳決定版とした。

デュルケムの〈制度〉理論
中島道男　著
A5判/248頁/上製/定価：本体3,200円＋税
7699-0849-0 C3036
1970年代のデュルケム・ルネッサンスを経て彼の研究史は大きな変化を重ねながら深化し新しいデュルケム像は定着しつつあるが，本書はさらに「制度」という異趣な視角から一貫したデュルケム理論を読み解こうとする全く新しい試みで，著者の意図は完璧に成就している。

デュルケム法社会学論集
内藤莞爾　編訳
A5判/284頁/並製/定価：本体3,110円＋税
7699-0686-2 C3036
デュルケムの業績は社会学固有の基礎理論・道徳・宗教・政治・教育など各分野におよぶが，法社会学に関しては講義を行なったにもかかわらず成書はない。そこで編訳者はかれのすべての業績を悉皆検討し表題に相応しい諸論考を選び新訳一本として世界に例なき編本とした。