周縁地域に暮らす人々は、その移動とローカリティーの相乗効果のなかで中央と異なる独自の近代化を実現してきた。本書は青森とフィンランドの周縁地域での丹念な社会調査から、マクロ統計には表れにくい地方の暮らしの実相を詳細に描き出し、行き詰まりをみせる時代を生き抜くためのモデルを探る。