はしがき― 本書の目的と構成
第一章 「自分とは何か」―「自我の社会学」の課題
一 「アイデンティティの喪失」
二 自我はタマネギである
三 「自我の社会学」の課題
第二章 「鏡に映った自我」― 鏡としての他者
一 「鏡に映った自我」
二 「第一次集団」
三 自己と他者との関係
第三章 自己と他者― 自我の社会性
一 社会的存在としての人間
二 「柔らかい個人主義」
三 日本人の自我
第四章 「他者」の二つのタイプ―「親密な他者」と「疎遠な他者」
一 「インティメートな自我」
二 小説における主人公の若者の自我のあり方
三 「親密な他者」と「疎遠な他者」
第五章 自我の形成―「役割取得」
一 「役割取得」による自我の形成
二 「一般化された他者」の期待の形成
三 「国際心」
第六章 「ホモ・ソシオロジクス」― 受け身的、消極的「人間」像
一 かつての日本家族における「人間」
二 「ホモ・ソシオロジクス」― 受け身的、消極的人間像
三 「ホモ・シンボリクス」―積極的、主体的人間のイメージ
第七章 相異なる他者の期待―「役割コンフリクト」
一 「役割コンフリクト」
二 「役割コンフリクト」のタイプ
三 「役割コンフリクト」の解決法
第八章 レッテル貼りされる自我―「ラベリング」
一 ラベリング論
二 レッテル貼りされる自我
三 レッテルを乗り越える自我
第九章 表現する自我/表現される自我― 自己表現
一 自己表現のメディア
二 自己表現の社会化
三 表現形式の学習
第十章 変容する自我― ケータイする自分、ネット上の自分
一 自己発信する自我
二 グローバル化する他者と自我
三 他者との関係と自我の変容
第十一章 見せる自我/見られる自我―「外見」による自己表現
一 言葉と「外見」
二 「外見」による自己表現
三 「外見」と他者
第十二章 演じる自我/装う自我―「印象操作」
一 「印象操作」
二 「印象操作」のタイプ
三 「本当の自分」と「うその自分」
第十三章 他者の期待から離れる自我―「役割距離」
一 「役割距離」行動
二 「役割距離」行動と主体的行為
三 「調整」行為
第十四章 新しい自我の形成―「役割形成」
一 「役割形成」
二 視聴者の「役割形成」
三 高齢者の「役割形成」
第十五章 物語る自我―自我の構成
一 社会構成主義、ナラティヴ構成主義
二 ドミナント・ナラティヴからオルタナティブ・ナラティヴへ
三 自我の主体的構成
第十六章 創発的に内省する自我―「自我の社会学」の展開
一 自我の社会性と人間の主体性
二 「主我」と「客我」
三 創発的に内省する自我
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