|目 次|

第一章 デュルケムの幸福論 (濱口晴彦)
幸福になる第三の道
日常性のテキスト
社会的幸福論の根拠
規律の精神から意志の自律性へ
人間科学からの関心事

第二章 デュルケムの自殺研究の意味 (夏刈康男)
一八八八年の自殺研究
家族論講義のなかの自殺研究
自殺論講義
一八九一年から九三年の自殺研究

第三章 デュルケムの社会的連帯の概念の研究  (杉谷武信)
先行研究
デュルケムによるスペンサーの社会的連帯論の問題点
道徳的諸準則としての社会的連帯
共感あるいは愛着としての社会的連帯

第四章 E・デュルケムと共和主義的「国民統合」(北川忠明)
初期デュルケムと共和主義
「諸力の体系としての社会」とルソーの再評価
共和主義的「国民統合」のデュルケム・モデル

第五章 デュルケームと社会システム理論 (小林孝雄)
社会学的個人主義の諸相
機能分化と世界社会

第六章 トルコにおける社会学の制度化と ズィヤ・ギョカルプ (横井敏秀)
第二次立憲政期における大学改革と社会学講座の創設
大学改革運動へのギョカルプの取り組み
大学における社会学の使命と「学派」の形成
『社会学評論』の刊行
ギョカルプの社会学講義

第七章 デュルケーム社会学における 「個人」の位置 (清水強志)
デュルケーム社会学における客観性 ― シンボルによる認識(一)
行為者における認識 ―シンボルによる認識(二)
教育の機能と人間の二元性

第八章 フランス第三共和政期における ライシテ問題とデュルケーム (太田健児)
道徳的ヘゲモニーをめぐる「二つのフランス」問題
ライックな道徳への助走路
ライックな道徳への布石
ライックな道徳としてのモラルサイエンス構想

第九章 〈統合と規制〉から〈聖と俗〉へ (江頭大蔵)
『自殺論』における統合と規制
自殺類型論における説明原理
自殺類型原理の再構成

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