|はじめに|

 食品産業環境保全技術研究組合は,平成 7 年 8 月より農林水産省の指導,助成のもとに,食品産業における環境保全技術等に関する試験研究を実施しております.
 昨今,食品製造業の加工工程においては,加熱および冷却が連続して行われることが多いにもかかわらず,これまでその廃熱利用等の有効利用がなされず,また,エネルギーを多く消費する分離,濃縮等の工程における省エネルギー化への対応は遅れており,温室効果ガス削減対策の観点から取り組みが急務となっています.
 このため,本技術研究組合は,「エネルギー利用効率向上等環境調和型食品製造システム技術の開発事業」について,7課題について,平成11年度から約 4 年間にわたって研究開発を進めて参りました.
 このたび,4 年間にわたる各組合員の研究成果について公開発表会を開催するにあたり,本事業における個別研究課題の成果を取りまとめ,また,長年研究をご指導頂きました学識経験者委員の先生方に特別にご執筆を頂き,発表会のテキストとして論文集を刊行することができました.
 本書が,食品産業におけるエネルギー利用効率化技術の開発に広く携わっておられる方々に,多少なりともお役に立つことが出来ることを念じております.

食品産業環境保全技術研究組合 理事長  佐 々 木  堯

 
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