|はじめに|

 近年,環境問題への関心の高まりの中で,食品産業においても水質の保全や排水処理における有害物質の除去対策は焦眉の課題となっています.
 特に,排水中におけるトリハロメタン等の有害物質等の水質規制対策が強化される中で食品産業においても,微生物処理,オゾン処理等の物理・化学処理を活用した排水処理,水質自動測定技術等の進展が期待されています.
 このようなことから,本技術研究組合は,平成 7 年 11 月に農林水産省の指導,助成のもとに食品製造,機械装置,エンジニアリング等の 18 社による幅広い業種の技術力を結集して設立し,大学,試験研究機関の学識経験者の指導,助言を得ながら脱臭,脱色,有害物質除去,汚泥低減,水質自動測定技術等の13 課題について研究開発事業を実施して参りました.


 このたび,約 3 年間にわたる各組合員の研究成果を公開発表し,その集大成ともいうべき論文集を刊行することになりました.
 本書は,組合員の研究課題ごとの研究成果はもとより,本研究にご指導,ご助言を賜りました学識経験者の諸先生の特別寄稿論文の執筆も頂いて,排水技術の基礎的技術から応用化・実用化技術までの幅広い知見を集約した貴重な論文集となっています.
 今後の食品産業における排水処理技術の開発向上の一助となれば誠に幸甚と考える次第であります.(以下省略)


    平成 10 年 11 月
食品産業環境保全技術研究組合
理事長  三 浦  洋

 
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