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はじめに(高橋清孝)
1章 田園の魚たち(高橋清孝・岡部夏雄)

2章 田園の現状と課題
2-1 ほ場整備事業がもたらす水田生態系の危機(細谷和海)
1.水田の由来
2.水田の生態学的役割
3.水路の生態学的役割
4.ため池の生態学的役割
5.水田生態系の危機
6.生きものから農政を考える

2-2 外来魚の被害と対策(小林 光)
1.田園地帯における外来生物の影響
2.ブラックバスの全国的蔓延
3.国による外来生物対策のはじまり
4.規制される外来魚
5.環境省によるブラックバスなど防除に関する取り組み
6.水産庁によるブラックバスなど防除に関する取り組み
7.水土里ネットによるブラックバスなど防除活動
8.市民によるブラックバスなど防除活動
9.ノーバスネットについて

2-3 自然再生活動への支援施策(森田明宏・澤田真之)
1.自然再生活動への支援施策
2.自然再生活動の今後の展開について

3章 田園在来魚の復元
3-1 シナイモツゴ〜自然再生モデルとしての復元〜(高橋清孝)
1.シナイモツゴ
2.拡がるブラックバスの脅威
3.ブラックバス退治開始
4.だれでもできるブラックバス退治方法の開発
5.だれでもできるシナイモツゴ繁殖技術の開発
6.消費者の支援による活動継続
7.だれでもできる自然再生技術と体制づくり

3-2 ゼニタナゴ〜生息場探索と保全〜
  (藤本泰文・北島淳也・倉石 信・
   稲葉 修・進東健太郎・高橋清孝)
1.ゼニタナゴ
2.広範囲にわたる調査活動
3.生息地の状況
4.保全のためのシステム
5.地域住民によって守られるゼニタナゴ

3-3 ニッポンバラタナゴ〜池干し〜
  (木村諭史・松葉成生・辻井悠希・山野ひとみ・加納義彦)
1.ニッポンバラタナゴ
2.ドビ流し
3.太陽電池を用いた水浄化循環システム
4.池干し
5.今後の展望

3-4 ウシモツゴ〜官民協働による保全〜(大原健一)
1.ウシモツゴ
2.保全への取り組み状況
3.成果と今後の課題

3-5 在来魚〜伊豆沼方式による復元〜(進東健太郎)
1.はじめに
2.伊豆沼・内沼における状況
3.伊豆沼・内沼ゼニタナゴ復元プロジェクトとバス・バスターズの活動
4.駆除活動の成果と今後の課題

3-6 水鳥〜伊豆沼・内沼におけるバス駆除開始後の復元過程〜  (嶋田哲郎・植田健稔)
1.調査地と調査方法
2.カンムリカイツブリ,ダイサギ,カワアイサの増加
3.オオクチバス以外の影響

4章 水田と水路の保全による在来魚の復元
4-1 水田と河川・水路の実態
(高橋清孝)
1.河川
2.水路

4-2 アユモドキ〜休耕田を利用して〜
(青 雅一・阿部 司)
1.アユモドキ
2.岡山市内のアユモドキ生息地(旭川水系)における保全活動
3.岡山市瀬戸町(吉井川水系)におけるアユモドキの
  保全活動と生態調査

4-3 コウノトリ〜共生をめざして〜

1.豊岡市の取り組み(宮垣 均)
2.農協関係者の取り組み(田和 豊)

4-4 ヒナモロコ〜里親制度と水路の保全で救う〜(大石 敏)
1.ヒナモロコ
2.探索から活動まで
3.保全への取り組み
4.成果と今後の課題

4-5 メダカ〜農業水路の保全で復元〜(坂本 啓・谷合祐一・須藤篤史・小畑千賀志・花輪正一・太田裕達・高橋清孝)
1.メダカ
2.成果と今後の課題

4-6 サクラマス〜赤川の再生とともに〜
(岡部夏雄)
1.サクラマス
2.遡上再開への取り組み
3.今後の展望

5章 水田・農業水路ネットワークの復元
5-1 ネットワーク復元の目的
(鈴木正貴・水谷正一)
1.魚にとっての流水域と止水域
2.産卵場としての水田
3.水田・水路・河川をつなぐ意味
4.水域ネットワーク復元の意義

5-2 小規模魚道の利用(鈴木正貴・水谷正一)
1.小規模魚道とは
2.小規模魚道の基本構造
3.既製品を利用した小規模魚道
4.小規模魚道の設置前との作業

5-3 水田魚道によるネットワーク復元の事例
  (鈴木正貴・三塚牧夫・中茎元一・水谷正一)
1.河川と排水路とをつなぐ魚道
2.水路内の落差を解消する魚道
3.水路合流点の落差を解消する魚道
4.水田と排水路とを直結する魚道

6章 だれでもできる魚の調査方法
  (久保田龍二・坂本 啓・高橋清孝)
1.生息調査手法
2.定量的調査方法
あとがき(高橋清孝)

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