|目 次|

編集にあたって (後藤 晃)

1. 日本に移入されたオオクチバス属魚類の分類 (瀬能 宏) 11
1-1 オオクチバス属 Micropterus Lacepe,1802 12
1-2 オオクチバス Micropterus salmoides(Lacepe,1802) 14
1-3 コクチバス Micropterus dolomieu Lacep重e,1802 23 1-4 標準和名 25

2. 日本の湖沼におけるオオクチバスの生活史    (淀 太我) 31
2-1 調査水域の概要と調査に用いられたオオクチバス 32
2-2 年齢と成長の解析 33
2-3 生殖腺の成熟年周期と産卵 34
2-4 食  性 38
2-5 オオクチバスの環境適応性−なぜ容易に全国を席巻できたのか? 41

3. オオクチバスによる魚類群集への影響
― 伊豆沼・内沼を例に (高橋清孝) 47

3-1 漁獲統計からみた漁獲量の推移 48
3-2 定置網漁獲物からみた魚種組成の変化 49
3-3 全長組成の変化 52
3-4 オオクチバス稚魚の大量出現とその食性 52
3-5 コイ科魚類における稚魚の減少と資源水準の低下 55
3-6 タナゴ類の減少 56
3-7 モツゴの減少 56
3-8 その他の魚の減少 57
3-9 対  策 57

4. オオクチバスが水生昆虫に与える影響 ―トンボ捕食の事例から (苅部治紀) 61
4-1 トンボ捕食の事例 63
4-2 水生昆虫への影響 66

5. ブルーギルとブラックバスと在来種の種間関係―川原大池を例に (東 幹夫) 69
5-1 川原大池のあらまし 70
5-2 外来魚 2 種の個体群動態 71
5-3 外来魚 2 種の食性 74
5-4 外来魚と在来種間の関係 79
5-5 まとめにかえて 84

6. ブラックバスと内水面漁場管理―山梨県を例にして (大浜秀規) 87
6-1 オオクチバス免許に至る経緯 87
6-2 コクチバスへの対応と考え方 90
6-3 ブラックバス問題をどう考えるか 92
6-4 バス釣りの今後 94
6-5 これからの漁場管理に向けて 95

7. バスフィッシングと行政対応の在り方 (丸山 隆) 99
7-1 オオクチバスの国内への移入 99
7-2 1960 年代後半以降の釣り場の混乱とその背景 101
7-3 釣り人による自主放流のはじまり 103
7-4 バス釣りブーム以後の状況 107
7-5 水産庁の動き 110
7-6 日釣振の動きと学会の対応 111
7-7 隔離政策案の概要 114
7-8 スミワケ案の問題点 115
7-9 水産庁の隔離政策について 120
7-10 今後の対策 122

8. 「ブラックバス問題」の現状と課題 (中井克樹) 127
8-1 呼称の整理 128
8-2 海外の「ブラックバス問題」 129
8-3 国内における影響 131
8-4 保護・保全の視点から 133
8-5 淡水魚における外来種問題 138
8-6 ブラックバス利用の正当性と現実性 142  

あとがき (瀬能 宏)

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