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まえがき(藤井建夫・杉田治男・左子芳彦)

I.食品における微生物の利用と制御

1章 食品安全確保における最近の考え方(藤井建夫)9
§1.わが国の食中毒の発生状況(10)
§2.食品安全を支える制度と仕組み(13)
§3.食品安全を支える技術・研究(19)

2章 水産食品における微生物の利用(山崎浩司・Dominic K. Bagenda)22
§1.わが国の水産発酵食品(22)
§2.非加熱殺菌技術の必要性(24)
§3.乳酸菌の産生する抗菌ペプチド(25)
§4.食品微生物制御へのバクテリオシン産生性乳酸菌の利用(26)
§5.水産食品保蔵へのバクテリオシン利用(27)
§6.バクテリオシン耐性株の出現(30)

3章 食品微生物の遺伝子手法を用いた検査法(高橋 肇・木村 凡)34
§1.微生物の迅速検出法(35)
§2.遺伝子手法を用いた微生物の迅速同定・タイピング法(38)
§3.食中毒菌の株識別法(41)

II.増養殖における微生物利用と制御
4章 魚病原因微生物とその防除の考え方 (川合研児)46
§1.近年の魚病の特徴(46)
§2.宿主の感受性と病気の広がり(47)
§3.薬剤治療に代わる対策(49)

5章 プロバイオティクスの魚介類への応用(杉田治男)57
§1.魚類の腸内細菌(57)
§2.魚介類の感染症(60)
§3.プロバイオティクス(62)

6章 微生物による魚病原因ウイルスの制御(吉水守・笠井久会)70
§1.水生細菌による伝染性造血器壊死症ウイルスの不活化現象(70)
§2.抗ウイルス作用を有する細菌の分布とその種類ならびに代表株が産生した抗ウイルス物質の性状(72)
§3.抗ウイルス物質産生腸内細菌の経口投与によるIHNVの制御(74)
§4.海産魚種苗生産用餌料生物の細菌叢を抗ウイルス物質産生細菌に置き換える試み(75)
§5.抗ウイルス物質産生Vibrio属細菌添加アルテミアの経口投与によるマツカワのウイルス性神経壊死症の制御(76)
§6.抗ウイルス物質産生Vibrio属細菌添加ワムシの経口投与によるヒラメのウイルス性表皮増生症の防除(77)
§7.コイへルペスウイルスの環境水中での生存性(79)
§8.将来展望(80)

7章 海藻のマリンサイレージとしての有効利用(内田基晴)83
§1.マリンサイレージ(海藻発酵飼料素材)の研究開発の背景(83)
§2.マリンサイレージ調製技術の概要と微生物制御(84)
§3.増養殖分野におけるマリンサイレージの産業利用の検討(91)
§4.今後の展望(96)

III.微生物による環境保全
8章 極限環境微生物による地球温暖化への挑戦(西村 宏・左子芳彦)97
§1.海洋熱水環境と超好熱菌(98)
§2.水素エネルギーの問題点と微生物の可能性(99)
§3.環境微生物による水素生産(101)

9章 微生物による赤潮防除(今井一郎)110
§1.赤潮対策の現状(111)
§2.赤潮防除の手段としての殺藻細菌(112)
§3.藻場を活用した赤潮の発生予防対策(116)
§4.沿岸環境保全の重要性(119)

10章 微生物による有害物質の分解(川合真一郎・黒川優子・松岡須美子)124
§1.有機リン酸トリエステル類(TBP,TCP)(125)
§2.有機リン系殺虫剤(フェニトロチオン)(129)
§3.有機スズ化合物(130)
§4.カビ臭物質(ジオスミン,2-MIB)(132)
§5.エストロゲン類(エストロン,エストラジオール,エチニルエストラジオール)(136)
§6.今後の課題(138)

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