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まえがき(今井一郎・福代康夫・広石伸互)

1. わが国における貝毒発生の歴史的経過と水産業への影響

(今井一郎・板倉 茂)
§1.麻痺性貝毒(11)
§2.下痢性貝毒(13)
§3.その他の貝毒(16) 
§4.今後の課題と展望(17)

2. 麻痺性貝毒のモニタリング(大島泰克・濱野米一) 19
§1.HPLCを使った海域出現毒量測定による二枚貝の毒化予知(21) 
§2.HPLC分析法による日本国内出現毒組成の特徴の把握とマウス毒性試験との比較(24) 
§3.ELISA法による国内二枚貝の分析とスクリーニング法としての可能性(27)

3. 下痢性貝毒のモニタリング
(鈴木敏之・濱野米一・関口礼司・城田由里)30
§1.下痢性貝毒の化学構造・毒性とマウス毒性試験(31) 
§2.LC-MSによる下痢性貝毒一斉分析法(33) 
§3.下痢性貝毒簡易測定法によるスクリーニング検査(38)
§4.より高度で安全な貝毒モニタリング体制に向けて(39)

4. 有毒プランクトンの分類と顕微鏡を用いたモニタリング

(吉田 誠・福代康夫)43
§1.モニタリングの対象となる毒化現象と有毒種(43) 
§2.有毒種の分類上の問題点(45)
§3.有殻渦鞭毛藻観察法(48) 
§4.貝毒モニタリングにおける顕微鏡観察法の位置付け(52)

5. 貝毒原因有毒プランクトンの分子モニタリング
(田辺祥子・神川龍馬・左子芳彦) 55
§1.DNAマーカーを用いた種の同定・定量法(56)
§2.生活環特異的遺伝子をマーカーとした発生・消滅の予察法(61)

6. 有毒プランクトンの毒遺伝子による検出と定量の試み

(吉田天士・広石伸互) 65
§1.毒遺伝子による有毒藍藻の定量(65) 
§2.有毒藍藻の動態・個体群解析(68) 
§3.藍藻における毒生合成に関する研究の現状(72)

7. 現場海域におけるAlexandrium属の個体群動態
(板倉 茂)76
§1.分布域(76)
§2.栄養細胞出現の季節変動(77) 
§3.シストの生理・生態学的特徴の違い(79) 
§4.シストの役割に関する考察(83)

8. Alexandrium属の個体群構造と分布拡大要因の解明

(長井 敏) 85
§1.有害・有毒プランクトンの分布拡大(85) 
§2.マイクロサテライト(MS)を用いた個体群構造解析(87)

9. Dinophysis属の個体群動態と生理的特徴
(小池一彦・高木 稔・瀧下清貴) 100
§1.三陸沿岸におけるD. fortiiの出現と海洋環境(101) 
§2.Dinophysis spp. の光合成能に関して(105) 
§3.Dinophysis spp.の従属栄養性に関して(110) 
§4.Dinophysis spp. の生活史に関して(112)
§5.総合考察 ―D. fortiiの増殖機構 ―(114)

10. Dinophysis属は下痢性貝毒の原因生物か?
(西谷 豪・三津谷 正・今井一郎) 118
§1.青森県陸奥湾におけるDinophysis属と下痢性貝毒の検出状況(119) 
§2.Dinophysis属の生態と餌料生物との関係(121) 
§3.Dinophysis属の培養の試み(123)
§4.Dinophysis属以外の下痢性貝毒原因生物の可能性(125)

11. 現場海域における貝毒モニタリングと二枚貝毒化軽減および毒化予察の試み(宮村和良・馬場俊典) 130
§1.Gymnodinium catenatumの発生予察から養殖ヒオウギガイの毒化の軽減(131) 
§2.Alexandrium catenellaの出現特性とアサリの毒化予察の試み(140)
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