|目 次|

まえがき(高橋是太郎)
I. 給 源
1. 食物連鎖における水産脂質の動態(齋藤洋昭)9

 §1.生体成分中の脂質(lipid)の位置付け(10) 
 §2.陸上動物脂および植物油と海産動物脂の比較(10)
 §3.海洋生物と DHA(12) 
 §4.海洋での物質(脂質)移動(24)
 §5.おわりに(24)

2. 餌料生物の DHA含有トリグリセリド(安藤靖浩) 28
 §1.水生生物の TG における脂肪酸の位置分布(28)
 §2.アルテミアの TG における DHAの位置分布(30)
 §3.ワムシの TG における DHAの位置分布(37)

II. 分析法
3. 分子種分析(魚油中に含まれるTG分子種を中心に)(後藤直宏・和田 俊)

 §1.TG 分子種の分離(45)
 §2.TG 分子種分析に用いる検出法(50) 
 §3.TG 分子種の定量(56)

4. 海藻由来グリセロ糖脂質の異性体分析(板橋 豊) 60
 §1.グリセロ糖脂質(60)
 §2.位置異性体の分析(61)
 §3.光学異性体の分析(66)
 §4.おわりに(69)

III. 酸 化
5. 均一系および非均一系における脂質の酸化安定性(大島敏明・中谷恭子) 73

 §1.脂質酸化指標としての HPO の測定(74) 
 §2.水素供与体密度の影響(78)
 §3.ビスアリル水素と界面との位置関係(81)
 §4.脂質分子内脂肪鎖の運動性の相違(83) 
 §5.一重項酸素による脂質酸化(87)

6. 酸化防止 (宮下和夫) 92
 §1.高度不飽和脂肪酸(PUFA)の機能性と酸化安定性(92)
 §2.生体モデル中での PUFAの酸化(93)
 §3.ミセル中での PUFAの酸化(98)
 §4.エマルション中での PUFAの酸化(100) 
 §5.おわりに(104)

IV. 新規機能
7. エイコサペンタエン酸(福永健治) 107

 §1.抗ガン作用(107)
 §2.心疾患および脳血管疾患抑制作用(112)
 §3.抗炎症作用(116) 
 §4.EPAの安全性(116)
 §5.むすび(117)

8. ドコサヘキサエン酸(矢澤一良) 120
 §1.DHAの中枢神経系作用(120)
 §2.DHAの発ガン予防作用(124)
 §3.DHAの抗アレルギー・抗炎症作用(125)
 §4.DHAの抗動脈硬化作用(126)
 §5.DHAのその他薬理作用に関する最新情報(127)
 §6.おわりに−「マリンビタミン」の効用(130)

9. 共役脂肪酸の生理作用(柳田晃良・王 玉 明・永尾晃治) 133
 §1.共役脂肪酸の抗ガン作用(135)
 §2.共役脂肪酸の抗肥満作用(137)
 §3.共役脂肪酸の可能性(139)
 §4.おわりに(141)

V. 新規利用方途
10. 細胞応答性の改善(細川雅史) 145

 §1.高度不飽和リン脂質(145)
 §2.細胞応答性の改善(146)
 §3.作用機構(150)

11. DHA富化クロレラの脂質特性と機能性 (林 雅弘) 156
 §1.DHA富化クロレラの調製と脂質特性(157)
 §2.DHA富化クロレラのワムシ餌料としての利用(162)
 §3.DHA富化クロレラの血中コレステロール上昇抑制作用(163)

12. リポソーム化による免疫賦活 (高橋是太郎) 169

 §1.DHA-PLリポソームの安定性(170)
 §2.DHA-PLリポソームの抗腫瘍性(170)
 §3.DHA-PLリポソームの腸管吸収性(176) 
 §4.むすび(177)

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