|目 次|

I.免疫学における魚類の位置
1.免疫系の進化 (藤井 保) 11
§1.顎口類のリンパ系(13) 
§2.多様性と多型性を担う免疫系分子の出現(18) 
§3.円口類:獲得免疫能を備えていない脊椎動物(25) 
§4.補体系の進化(27)
§5.Toll 様レセプターの機能にみる自然免疫と獲得免疫との連携(30) 
§6.結語にかえて(31)

II.液性免疫
2.生殖内分泌系による魚類免疫系の制御(鈴木 譲) 34
§1.リンパ球と免疫グロブリン(34) 
§2.免疫能の測定(37) 
§3.免疫能の季節変化とその要因(38)
§4.性ステロイドの免疫能に対する影響(43)

3.硬骨魚類の補体の特性 (矢野友紀・中尾実樹) 50
§1.補体系の特性(51) 
§2.補体成分の特性(52)
§3.補体遺伝子の多重化(58)

4.魚類の粘膜免疫系 (中村 修) 62
§1.魚類 GALT の構造と機能(62) 
§2.魚類腸管における抗原の取り込み(63) 
§3.経口由来抗原に対する免疫応答(64) 
§4.魚類腸管での抗体産生(67)
§5.粘膜系非特異的防御因子としてのガレクチン(68)


III.免疫細胞
5.マクロファージ (渡辺 翼・日野和義) 75

§1.マダイの培養マクロファージ系(76) 
§2.ニジマスの培養マクロファージ系(79) 
§3.ニジマスの胸腺細胞と培養マクロファージ系(82) 
§4.まとめ(84)


6.顆粒球−魚類好中球の活性酸素産生機構を中心として−
(椎橋 孝・飯田貴次) 87

§1.魚類好中球の活性酸素産生能(88) 
§2.魚類好中球における活性酸素産生酵素(90) 
§3.魚類好中球における cytochrome b558 大サブユニットの局在様式(92) 
§4.魚類好中球 NADPH 酸化酵素の活性化機構(94) 
§5.魚類好中球における活性酸素産生酵素の電子供与体(96) 
§6.魚類好中球における酸素依存性殺菌機構(97)

7. 免疫担当細胞および免疫器官による異物処理
(中村弘明・菊池慎一) 103

§1.貪食作用(103)
§2.隔離とメラノマクロファージセンターの形成(105) 
§3.包囲化(106) 
§4.脾臓と腎臓における異物の取り込み(106) 
§5.心臓における異物処理(109) 
§6.皮膚における異物排除(111)


IV.免疫系の遺伝子
8. 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)
(中西照幸・J. M. Dijkstra・桐生郁也・乙竹 充) 114

§1.魚類の MHC 遺伝子の染色体上における構成(115)
§2.魚類における MHC クラスT遺伝子の多型性(116)
§3.MHCクラスT遺伝子の多型性を利用したニジマスの系統解析(120) 
§4.MHC クラスI遺伝子の発現および機能(121) 
§5.最後に(124)


9. cDNAサブトラクションを利用したコイ生体防御関連遺伝子の同定(中尾実樹・矢野友紀) 128
§1.免疫強化剤投与によって発現が刺激される遺伝子の探索(128)
§2.ケモカインおよびケモカインレセプター(131)   
§3.インターロイキン 1β(IL-1β)(132) 
§4.ナチュラルキラー細胞活性化因子(NKEF)(133) 
§5.補体成分(134) 
§6.補体レセプター(134) 
§7.SSH 法の問題点と今後の展開(137)

10. ゲノムから見た魚類の免疫系,特に,リンパ球細胞表面抗原認識レセプターについて (青木 宙・廣野育生) 140

§1.T 細胞レセプター遺伝子(142) 
§2.CD3 遺伝子(148) 
§3.免疫グロブリン遺伝子(150)
略語一覧表 160

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