|目 次|

まえがき (広石伸互・今井一郎・石丸 隆)

1. 珪藻を用いた有害赤潮の予防 (板倉 茂) 9
§1.珪藻類を用いた赤潮の予防の可能性(10) 
§2.珪藻類を用いた赤潮の予防の問題点(17)

2. 大型藻類と魚類の混合養殖による赤潮の発生予防 (今井一郎) 19
§1.赤潮の発生と対策の現状(19) 
§2.沿岸域におけ る赤潮の発生および消滅と殺藻細菌の動態(20) 
§3.潮 間帯藻場における殺藻微生物の動態(22) 
§4.大型藻を 用いた赤潮の予防対策(26) 
§5.問題点と将来展望(27)

3. Heterocapsa circularisquama 赤潮発生水域の 拡大防止 (本城凡夫・今田信良・永井清仁・郷 譲治・芝田久士・長副 聡) 30
§1.H. circularisquama は貝の運搬によって分布を拡大 (30)§2.H. circularisquama 発生の監視は分布拡大 防止の一助(33) 
§3.分布の拡大防止は可能?(37)

4. 有毒アオコの分子識別と予察への応用 (幸 保孝・吉田天士・広石伸互) 43
§1.免疫学的手法による Microcystis 属ラン藻の同定・ 検出法の開発(43) 
§2.ミクロシスチン生合成系遺伝 子を標的とするプライマーを用いた 有毒 Microcystis 属 ラン藻の識別定量法の開発(47) 
§3.現場水域中の Microcystis 属の定量の試み(51)

5. 殺藻ウイルスによる赤潮の駆除 (長崎慶三) 54
§1.海洋環境制御のための微生物利用の可能性(54) 
§2.有害赤潮原因藻 Heterosigma akashiwo を宿主とす るウイルス(55) 
§3.有害渦鞭毛藻 Heterocapsa circularisquama を宿主とするウイルス(59) 
§4.ウイ ルスを用いた赤潮防除に向けて(60) 
§5.おわりに(61)

6. 殺藻細菌による赤潮の駆除 (吉永郁生) 63
§1.殺藻細菌による赤潮の駆除(64) 
§2.殺藻細菌の 生態(65) 
§3.殺藻メカニズム(70) 
§4.赤潮対策 としての殺藻細菌の応用(73)

7. 従属栄養性渦鞭毛藻類による赤潮生物の制御 (中村泰男) 81
§1.従属栄養性渦鞭毛藻とは(82) 
§2.従属栄養性 渦鞭毛藻:実験室培養系での増殖と摂餌(83) §3.従 属栄養性渦鞭毛藻:現場での消長(85) 
§4.夜光虫の 生態(86) 
§5.従属栄養性渦鞭毛藻類による赤潮生物 の制御は可能か?(87)

8. 繊毛虫による赤潮生物の捕食制御 (神山孝史) 89
§1.赤潮生物に対する繊毛虫類の摂食応答(90) 
§2.赤潮生物に対する繊毛虫類の摂食能力(92) 
§3.H. circularisquama 赤潮に対する捕食圧(93) 
§4.繊毛虫類の摂食活性を利用した赤潮制御の可能 性(98) 
§5.おわりに(100)

9. 有毒アオコのバイオ・エコエンジニアリングを 活用した対策技術 (稲森悠平・斎藤 猛・稲森隆平・水落元之) 102
§1.有毒アオコの産生毒素と発生特性(102) 
§2.有 毒アオコの捕食分解に貢献する微生物の特性(105) 
§3.有毒物質 microcystin の分解に貢献する細菌類の特性 (110) 
§4.アオコ捕食者と microcystin 分解細菌によ る生態系内でのアオコおよび microcystin 分解機構(114) 
§5.有毒アオコ発生防止のためのバイオ・エコエンジニ アリングシステムの開発(114)

10. 粘土散布による赤潮駆除 (和田 実・中島美和子・前田広人) 121
§1.主な散布海域(122) 
§2.散布方法とタイミン グ(122) 
§3.赤潮駆除のメカニズム(123) 
§4.赤 潮生物種ごとの効果(125) 
§5.魚介類などへの影響 (125) 
§6.環境への影響(126) 
§7.おわりに(132)

11. 韓国沿岸における有害赤潮の発生と防除対策 (金 鶴均・裴 憲民・李 三根・鄭 昌洙) 134
§1.赤潮発生と経済活動(134) 
§2.韓国における赤 潮発生記録と研究動向(135) 
§3.近年の韓国における 赤潮の発生状況(137) 
§4.赤潮の当面の問題点と対 策(142) 
§5.結  論(148)

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