まえがき (松田 治)
I.水産業のもつ多面的価値と包括的環境管理機能
1.持続的水産業のあり方と持続的養殖生産確保法
(伊集院兼丸) 9
§1.持続的養殖生産確保法の概要(9)
§2.水産基本
政策大綱の概要(12)
§3.今後の養殖業のあり方(14)
2. 瀬戸内海における新しい環境保全の取り組み
(柴垣泰介) 16
§1.瀬戸内海の特色とその変貌(16)
§2.瀬戸内海の環境保全のための施策(17)
§3.瀬戸内海の環境保全に関する課題(20)
§4.新たな環境保全の取り組みの基本的な考え方(25)
§5.瀬戸内海環境保全基本計画の全面変更(28)
§6.今後の取り組み(31)
3. 水産業のもつ包括的環境管理機能(松田 治) 32
§1.水産業のもつ環境保全管理機能とは(33)
§2.広島湾における環境保全型カキ養殖の可能性(37)
§3.循環型社会における環境保全型水産業(42)
II.水辺の社会・経済的機能と水産業
4. 人間生活における水辺の意義と価値(浅野一郎) 44
§1.価値とは何か?(44)
§2.水辺の価値(45)
§3.五感で感じる水辺(46)
§4.人間生活と水辺(47)
5. 水辺・沿岸の複合的な管理と利用(上嶋英機) 49
§1.沿岸域の環境管理と利用の政策動向(49)
§2.海外における沿岸域管理政策と活動状況(50)
§3.沿岸海域管理の概念「生命地域主義:バイオリージョン」に
則った環境管理(58)
§4.おわりに(59)
6. 生物生産に係わる沿岸の環境修復技術(中西 敬) 60
§1.沿岸海域における物質循環の歪みと水産業(60)
§2.沿岸域における環境修復技術(62)
§3.環境修復と生物生産・水産業(67)
§4.生態系工学的取り組み(68)
§5.水産業は環境産業?(69)
7. 人工海浜と自然海浜の生物生産機能の比較 (工藤孝浩) 71
§1.調査の概要(71)
§2.魚類群集構造の比較(73)
§3.人工海浜における魚類群集の回復過程(76)
§4.魚類保育機能の評価(80)
§5.河川・汽水域との関係(82)
§6.人工海浜の機能維持と人為的管理(84)
III. 水産生物による環境保全・修復機能
8.内湾干潟の浄化能と貝類の生物生産(鈴木輝明) 86
§1.干潟の水質浄化機能の概要(86)
§2.埋立てによる干潟域の喪失と環境悪化(87)
§3.貧酸素化による浅場の水質浄化機能の低下と今後の浅場造成手法(93)
§4.人工干潟における二枚貝類現存量と水質浄化機能の変化(100)
§5.要約(103)
9. アオサの除去による浜名湖の水質浄化対策(羽田好孝) 106
§1.浜名湖の水質の現状と浄化対策(106)
§2.浜名湖におけるアオサの生息量(109)
§3.アオサによる栄養塩の回収(110)
§4.アオサ除去の事業化への展開(110)
§5.今後の水質浄化対策(117)
10. 大型褐藻による富栄養化の抑制
(佐々木久雄・田中千景・一宮睦雄・西村 修・谷口和也) 119
§1.松島湾の概況(119)
§2.アカモク群落は松島湾
の栄養塩をどの程度吸収しているか(121)
§3.コンブ養殖は富栄養化の抑制に寄与しているか(126)
§4.おわりに(130)
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