|読者の感想|

 私は小さい時から、宇宙の世界にあこがれを抱いていました。そのためか、この本の主人公である星野宙一君の考え方や思惑に、とても共感が持てました。
また、この本を読むことにより、私は沢山の宇宙に関する知識を得ることができました。例えば彗星についてです。物語の中にはエンケ彗星が擬人化されており、あたかも自分が生きているかのように語っているのでそれが大変面白いと思いました。この本は、私たちに大宇宙の面白さをユニークな表現方法で伝えてくれているので、松本零士さんが興味を覚えるのもうなずけます。
私はこの本を読んで、ますます宇宙へのあこがれが強くなりました。そしていつかは自分も宙一君のように大宇宙を旅してみたいという願いがわきあがりました。
この本をこの14歳という歳に読めたことを本当にうれしく思います。何故なら私は宇宙の偉大さを改めて実感したからです。(中学3年生(14歳)女)

 きちんとした天文学の知識が沢山出てくるのに、異世界を旅するファンタジー風で、とても読みやすかったです。簡単そうな物理の本で、いろいろな図が載っているものでも、やはりイメージというものはつきにくいものです。しかし、この『大宇宙の旅』では、宇宙を旅しながら、いろいろな人たち(星たち)が、明暗・大きさなどを時には数字や身近な例を用いて説明してくれるので、自分の頭の中で宇宙の広い広い世界を、その中の星たちをよりリアルに想像することができます。
それにしても宙一がうらやましいです。私も、“光年の世界”を旅してみたいと思いました。いつか、修学旅行か何かで宇宙へ行けるようになるといいな、と思います。
また、東京のあまり星の見えない空でも、そのさらに遠くには、あのような美しい世界があると思うと、とても夢があります。夜空を見る目が少し変わりました。(中学3年生(14歳)女)

 今回、私は天体にとても興味を持ちました。宙一くんのように天体博士にはなれませんが、この本からたくさんのことを学びました。宙一くんはとても物知りだし、エンケのおじいさんや光のお姉さんが難しい天文学をわかりやすく説明してくれたからです。
特に良かったのは、宇宙に果てはあるのか!? というお話。今なおも膨張し続けている宇宙。これからの宇宙には、私達の想像も及ばないような未来が待っているのだろうなぁと感じました。また、今私が地球上から見ているあの星の光が9年も前のものだと考えるともしかしたら今はもう存在しないのかもしれない。これで最期かもしれないと思って星から目が離せなくなりました。
『大宇宙の旅』は、読み始めると止まらなくなる本。まるで、私が宙一くんと宇宙旅行をしているかのよう! それほどにひきこまれるお話でした。とってもとってもおもしろかったです! ありがとうございました。(中学3年生(15歳)女)

僕は今回『大宇宙の旅』を読んで再び宇宙に興味を持つようになったと同時に、今までよりも宇宙に関して詳しくなりました。小さいころ好きだった星を見ることへの気持ちがよみがえったようです。
そんな気持ちになったのもこの本の構成によるものだと思います。宙一という男の子の主人公を通して、次々に宇宙、星座を解説していくスタイルは、物語を楽しみながらもどんどん宇宙の知識が頭に入ります。各ページにある図も詳しいものばかりで特に四二の「???宇宙がだんだん拡がるぞ」では、星雲が遠ざかる速度とその星雲の距離に比例することを計算式で表しているのには感動しました。ここまで詳しくかつわかりやすい説明はこの本以外ないでしょう。
松本零士さんがこの本に出会いその後松本さんの作品に影響を与えたのもうなずけます。是非多くの人に読んでもらいたいです。(中学3年生(14歳)男)

 この本は、具体例などがあってとてもわかりやすく、私のような人でも簡単に理解することができました。また昔話とからんだり、光と対話したりして、さまざまなおもしろいくふうがなされていて、あきることなく、最後まで読みきることができました。私はこの本と出合ったことによって、宇宙について、深い理解を得るとともに、さまざまな疑問がでてきました。そして、その疑問を一つ一つ解決することによって、さらに、宇宙について、興味がわいてきました。結局、私はこの本によって宇宙の神秘・すばらしさというものを理解できたように思えます。この本を読めばどんな人でも、少なからず宇宙に興味を持つでしょう。そのような点から、この本をできるだけ多くの人が読むことを期待しています。中学3年生(14歳)男)

 私は、この『大宇宙の旅』を読んで、星野宙一の大宇宙を旅する物語の中に、ところどころ出てくる問題や宇宙についてさまざまな説明をする文の2つがうまく入れ込まれていてとてもおもしろく感じました。
問題には、最終的な答えは書かれてなく、そこがとても興味を引き、宇宙についての沢山の解説文では、宇宙について深くまで知ることができ、そしてそれらが大きく宙一の物語としてまとまっている。とてもすばらしい本だと思いました。
私は宙一の冒険に導かれ、宇宙への興味を持ちました。そしてこの宇宙の旅を読まなければずっと知らなかったであろう宇宙の沢山のことを詳しく知ることができました。これだけ宇宙について分かれば、学校でちょっとした天文学者になれるかもしれません。
今、この本に出会いとても良かったと思います。(中学3年生(15歳)男)

 まるで宇宙についての教科書だ。読み終わった後、とても頭が良くなった気がした。人工衛星の原理や太陽の黒点、拡がっていく宇宙、そして星座の伝説。宇宙についての細かい事柄が詳しく、わかりやすく書いてある。宇宙が大パノラマになり、目前に拡がった。ワクワクするストーリー展開、ユニークなキャラクター達。
主人公星野宙一は宇宙が大好きな中学一年生。ある日宙一は光の微粒子フォトンに出会う。そして宙一の宇宙を所狭しと飛びまわる大冒険が始まる。おじいさんのエンケ彗星、元気一杯の星野彗星、そして女神のフォトンと一緒に太陽系から宇宙の端まで。まるで自分も宙一君達と一緒に旅をしているような気になる。主人公と一緒に考え、一緒に感動することができる本だ。
五十年前の本だが、古びた所がない。現代の人が読んでも、十分に楽しめる。夢があり勉強になる。こんな本を僕達は待っていた。中学3年生(15歳)男)

 僕は、本を読む事がすきです。それに加え、理科というのには、とても興味があり、自分で空を見上げて、楽しんだり、自分で実験をしたりしていることがとても楽しくて、本などで調べたりしました。でも、実験などを調べる本というのは、とても難しくて、とても中学生が「読もう」と思うようなものではありません。難しい用語が出てきては、自分で理科の辞書で調べて、自分なりに解読していくので、とても時間はかかるし、楽しいと感じるのに、とても長い時間がかかってしまうのです。とくに、みんなのしらない実験には、夜を明かしてしまうこともたびたびありました。でも、この本は、主人公をもうけて、僕達の年代にもわかりやすく、「本をもっと読みたい」という気持ちにしてくれました。理科が好きな人が読むのにはとても良い本ですし、本を読むことが好きだという人にもとても良い本だと思います。この本を読んで、理科に関して興味を持つこと間違いなしです。中学3年生(14歳)男

「望遠鏡をのぞいて星を見るだけでは偉い天文学者にはなれない。数学でも理科でも、基礎になる学科は何でもみな一生懸命に勉強せねばならぬ。」
三百三十七ページもあるこの『大宇宙の旅』の二十ページ目で主人公の宙一は父親にこう言われた。この物語の本当の意味での始まりはここではないかと思う。後に、宙一は長い間、未知なる世界を旅するわけだが、常にこの父親に言われた言葉を意識しているように思う。
「もっと見たいなあ」「あれは何でしょうか?」このように、素直な知りたいという気持ちと「さてなんだろうな?」「はてな、どうしてだろう?」と考え、自分なりの答えを導き出してみる宙一の姿勢は私も習いたい。
この話の中には少し難しい部分もある。しかし、宙一の父親の言ったように何でもみな一生懸命に勉強すれば、いつか私にも宇宙の神秘を理解することが出来るのだろうか。(中学3年生(14歳)女)

 
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